私たちの会社では、小さい玉から大きい玉まで、ほとんどの玉を製造し打ち上げています。
花火を観た皆様の笑顔を思い浮かべ、一つ一つ丁寧に造りあげております。
鮮やかな色火や玉の開き具合、日本の花火が世界一といわれる所以でもあります多重芯など、
日々研究を重ね精進しております。
STEP 1 | 配合 |
星や割薬の原料である酸化剤や炎色剤、可燃剤などを混ぜ合わせ、ふるいにかけます。
配合する薬品や金属粉の種類や配合により、光や色、音などが違ってきます。
STEP 2 | 星掛け |
星とは花火で発色している火薬を指します。
主に直径2mmの粒状粘土を芯にして初めは掛けます。
1日に下の工程を5回繰り返して、直径0.5mm程大きくして、乾します。
毎日その作業を繰り返すことにより星を育てます。
尺玉の星は20mm位ですので、最低でも2~3カ月は掛かります。
ですから、星を大きくすることを、子供と同じように育てると言います。
星の色は配合された薬剤によって異なりますが、火着きを良くするため、黒色火薬で仕上げます。
そのため、完成したものは全て黒色になります。
STEP 3 | 星掛け(乾燥) |
STEP 4 | 割薬 |
もみ殻やコルクなどを芯にして、星と同じ様に掛けます。
割薬は1日で仕上げ、2~3日間乾かして完成です。
割薬は星を遠くに飛ばす為の火薬です。
STEP 5 | 玉詰め |
厚紙をプレスして作った玉皮に、星を並べ真中に割薬を詰めて合わせます。
STEP 6 | 玉詰め 多重芯 |
多重芯とは花火の中心にいくつもの層に色が浮かびあがることをいいます。工程は複雑かつ繊細で、日々研究しております。
本詰めと呼ばれる製法です。
このように、小さい芯を作って次の大きさの中心に入れます。
この繰り返しによって、三重芯、四重芯などの多重芯を詰めます。一玉詰めるのに一日半以上かかります。
STEP 7 | 玉貼り |
玉詰めされた玉皮上に、自社製糊をつけたクラフト紙を何重にも上貼りしていきます。
こちらも貼っては乾かす作業を繰り返し行います。
花火を丸く大きく開かせるためにとても重要な工程です。
尺玉が貼りあがるには、およそ2週間かかります。
小玉
大玉
天日乾し
完 成 |